狼と香辛料 XV
2月の14巻から半年。待ち望んだ最新刊が出ましたね。とらで買ったら、クリアしおりまでもらっちゃいました。
狼と香辛料は5巻が出たばかりくらいの頃から愛読していますが、初期の頃に比べると格段に内容が頭に入ってくる気がします。1,2巻では一度全て読んでもモヤッと感が取れなくて、アニメを見てようやくその仕組みを理解したほどでした。正直この頃はホロのために買っていたと言っても過言じゃありません。
しかしながら、12,3巻あたりからは、一度読み始めると先が気になり、一日で最後まで読み切っています。それでいて読後の爽快感を伴うのですから、すごいものだと思います。著者様の筆力が上がったのか、はたまた自分の読解力が上がったのかは分かりませんが私には理解出来ない作品が多い中、このように楽しんで読めると期待できる続き物があることは非常にありがたいことです。
古くは3巻のアマーティとの市場でのやりあいの場面、ここ数巻では、イッカクの最後の方の展開や若かりしエーブの話、あとは14巻後半のホロロレのラブラブっぷりが気に入っています。
支倉さんの興味が金や株にあるとのことで、流石、お金のやり取りが絡む話になるとその面白みが伝わってくるようです。今回の山場の場面もそうでしたが、ロレンスの思考が自分の中で繰り広げられるようでページが進むに連れ、自分自身もドキドキしていました。また、上下構成の上巻の今回は、終わらせ方が憎い。これじゃ次の巻どう展開するのか気になって仕方ないです。
もうすぐ終わりということで寂しい気もしますが、作品としては丁度良い頃合いなのかもしれません。いつまで尽くせるかは分かりませんが、自分の意志の強さの限り、わっちに尽くしていく所存です。