なれる!SE5 -ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア-
Amazon.co.jp:なれる!SE 5 (電撃文庫 な 12-10)
11日に博多のゲーマーズで買おうと思っていたところに、「電撃文庫新刊は12日(月)販売開始予定です」の張り紙を見つけた衝撃。むろみさんが天敵に見つかった時並みの表情になっていました。さすがに嘘ですけど。
とまあ、地方の弱みをかみしめながら、なE5巻のレビューでございます。
(以下、ネタバレ注意)
今作はラノベにありがちな変な能力補正もなく、お話自体も上手くまとまっていた気がします。これぞ「なE」の醍醐味だ、という感じに専門用語も散りばめられており、個人的な満足度も高めです。
カスタマーエンジニアというと丁度2年前インターンでお世話になった会社の部署がまさにそんなことをされておりました。何だかでっかいサーバルームに機器の撤去に行ったり、客先のCEルームにお邪魔したり、データセンターに同伴したり色々体験させていただきました。その時のことを思い出しながら、ついでにやたら細かな福岡描写にホクホクしながら読ませていただきました。工兵くん、Suica だったら良かったのにねーとかね。もっとも本編では、私の体験した機器の撤去ではなく機器の設置をされていましたので、その点では「そんなもんなんだ」感が強かったですが。
西日本行脚とかw必要な部品が入っていないとかwありえねーとかwwwいやでもあり得るのか……?冗談みたいだけれど。
前述のインターン先の方曰く、「機械の調子がおかしいってんで見に行ったら、単に排気口がモノで塞がれてて機器の温度が上がっていたとかそういうことが本当にあった」そうであながち何でも起こりうる世界なのかもしれません。
最近読んだ『不思議系上司の攻略法』の前半で出てきたGの事例とかもカスタマーエンジニアが直面しそうな場面ですよね。大変だ。
そんな中で一つ一つにきちんと対応して、時には理不尽なことに直面しながらお客様の満足を得ていくお仕事ですから、大概気苦労が多いことと思います。ただしその分(?)、人の入れ替わりはそこまで激しくないようで私のお邪魔した部署はアットホームでまったりとした雰囲気だったのを覚えています。CEさんの絆で結ばれているというのかな、良い職場だなと感じました。
目立たないけれど大事な部分という点でスルガシステムの中では姪乃浜さんが一番近い位置にいるのかもですね。
余談
重箱の隅をつつくような感じで悪いのですが目についた誤植をば。
一瞬、工兵くんのお父さんの発言かと思っちゃいました。彼、3巻でインターネットをインターチェンジ、パソコンをパトロンと仰ってましたからね。
『雨に唄えば』の「YES!YES!YES!」「NO!NO!NO!」ばりのおかしさが……。それを言ったら当サークルのC80新刊の59ページ、65ページの右上の節表示もミスってたりするのですが(やっぱ焦るといけませんね)、ダブルパンチで普通に読んでいて気になったので一つ。