わっちコレクション10 – 「ANGEL BULLET」
『狼と香辛料』以前に発売された文倉先生原画のPCゲームです。『狼と香辛料ノ全テ』のインタビュー記事によると、このゲームの原画が文倉先生のプロ初仕事だそうです。なお、私がこのゲームを入手したのは2008年ごろで、発売当初から持っていたわけではありません。念のため。
Wikipediaからストーリーを引用すると、1889年、アメリカの西部。 父の消息を求め旅立ったセーラ・ウィンタースは、そこが銃弾の効かない魔物が跋扈する人外魔境と化していることを知る。列車強盗から助けた縁で知り合った牧師、クラウス・スタージェスは魔物を倒す魔法の弾丸を作ることができたが、それには彼の「性的興奮」が必要であった。過去の出来事からEDになった彼を勃起させる方法は驚くべきものであった。
という内容です。
こちらがそのセーラ・ウィンタースとクラウス・スタージェス。
そして、「性的興奮」を得るための儀式のスクリーンショットが以下。
……。このままじゃゲームを全く知らなかった方に「ANGEL BULLETは下ネタギャグだけのゲーム」という誤解を与えてしまいかねないので補足すると、こう見えてゲームの内容はしっかりしています。
西部時代のアメリカを舞台にしたストーリーには純粋にわくわくできましたし、実在の人物が現れた時には思わずWikipediaで調べてしまうほどのネタも仕込まれています。ストーリー進行上、途中で大きな転機が訪れるのですが、そのあとは一気にシリアスな雰囲気に変わったりもします。私の場合はやり終わった後に「うぉぉぉぉ!セーラァぁぁぁ」となりました。
未プレイで興味のある方は是非やってみてください。おすすめです。
ちなみに文倉先生が画集のイラスト解説(201ページ)でフランは昔自分が仕事で描いたゲームのキャラクターを連想させるデザイン
と言及されている当のキャラがこちらと思われます。彼女は「飛び立つ鳥」という名のシャーマンで、攻略可能なヒロインの一人です。フラン、鳥さん、今となってはどちらの記憶も曖昧ですが、外見のみならず人を寄せ付けにくい性格も何となく似ている気がします。
ちなみに同じ箇所で錬金術師のディアナも同じゲームに似たデザインのキャラがいます
といわれているのが画面右のブラヴァッキー夫人だと思われます。
このゲームのパールというヒロインキャラ(参考:パッケージの右下にいるキャラ)も誰かに似ているんだよなーと記憶を遡ってみたら、『苺ましまろ』の茉莉さんにたどり着きました。こちらは『狼と香辛料』には関係ないですね、ハイ。