ソーシャル・ネットワーク

2011-02-08   treby   メディア  , , , このエントリーをはてなブックマークに追加

YOU DON'T GET TO 500 MILLION FRIENDS WITHOUT MAKING A FEW ENEMIES

登録者数5億人越えSNS、facebookの創設者マーク・ザッカーバーグのfacebook創設までの歴史とその後の2つの訴訟についてを、回想と証人喚問、2つの時間軸を上手く用い描いたノンフィクションムービー。

友人から「perlとかUNIXとか技術用語が出てきてわくわくした」と聞かされていたので技術系の内容を期待して映画館へ臨んだが、実際にはそれら専門用語が分からなくとも十二分に楽しめる内容だった。

むしろ人間ドラマの部分がよく強調されており、ことfacebookの規模が大きくなるにつれ変化していくにつれマークの周辺環境が良くも悪くも一変していく様子はなかなかに考えさせられるものがあった。

何か物事を進めていくとき、ある一定のところまで到達したら困難しかし必要不可欠な取捨選択を迫られるのはよくあること、だと思う。自分が同じ分岐点にあったと仮定したときに自分でも恐らく同じ行動をとるだろうからこそ、その応報として人間関係が壊れてしまって一人頭を抱えるマークには、強い共感が持てた。

これから先、私がそのような回避不能な状況下におかれたとき私は何を選び、何を得て、何を失い、そして何を学ぶのだろうか。作品を鑑賞した後しばらくは、このような思索にふけった。

専門的知識は必要ないと上に書いたが、基本的なサーバ周りの知識さえあればマークのずば抜けた能力が見えてくるから面白かった。酔った勢いでサイトを作ろうと思い立ち、そのための素材集めのために学内サーバにハックをかけて、出来たサイトを宣伝して学生にアクセスしてもらって、ハーバード大学のサーバを短時間で落としてしまうまでの流れを一晩でやらかした、というエピソードはその一端である。

日本でのfacebookはmixiやGREEなどに比べてマイナーな感があるが世界的にはfacebookをやっていないとハブられるほどのSNSで実際昨年3月シンガポールに行ったときに現地の学生から始めるように勧められたのもfacebookだった。それほどfacebookはメジャーなサービスなのだ。

マークはそれを最初はハーバード大学という小さなコミュニティから始めた。この映画を鑑賞したことで何かが劇的に変わった、ということはないが改めて兜の緒を締め真摯に物事に取り組まねば、と強く思った。